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ガイド協会とは

社団法人日本山岳ガイド協会は、1971年4月、社団法人日本アルパイン・ガイド協会として設立されました。設立当初は、厚生省所管の社団法人として活動を始めましたが、同年7月の環境庁発足とともに環境庁(現環境省)所管の社団法人に移管されました。これは、設立時から亡くなるまで会長を務めた、故橋本龍太郎元首相の「ガイド業務の舞台は山であり、それは環境庁が管轄する」との指導によるものでした。
設立から約20年間は、主に都市部を中心としたガイド達で組織構成され、主にヨーロッパ・アルプス的な登山・登攀を志向していました。一方、1990年には、国際山岳ガイド連盟に加盟するため、日本アルパイン・ガイド協会もその一員として、日本各地の山案内人組織、山岳ガイド組織を結集し、全国団体としての日本山岳ガイド連盟が発足しました。その後10数年は、各団体それぞれに活動を続けていましたが、山岳ガイド自然ガイド需要の高まりの中、資格制度の統一化、ガイドの資質の向上等が問われ、橋本会長の指導の元、日本山岳ガイド連盟の組織を、
社団法人日本アルパイン・ガイド協会に組織集約することで統合合併し、2003年には社団法人日本山岳ガイド協会と名称変更し新たなスタートを切りました。その後、2008年12月の公益法人制度改革3法施行に伴い、2012年3月21日には公益社団法人として認定され、内閣府を主務官庁とする公益社団法人日本山岳ガイド協会へと移行しました。
本協会の目的は、登山の安全と自然保護に関する教育指導者を育成し、わが国における正しい登山の普及・発展への寄与、及び自然保護活動の推進を図ると定款で謳っています。この目的は、設立時から40年間ずっと変わっていません。
認定するガイド資格は、山岳ガイド、自然ガイドの職能に区分され、プロフェッショナルとして活動をしている全国規模の団体です。四季を通じて自然にふれあう活動やエコツアーなどを行う自然ガイド、夏山の一般登山道を職域とする登山ガイド、四季を問わず日本の山々をガイドする山岳ガイド、岩壁登攀やアイスクライミングなど主な業務とする登攀ガイド、そして、遠くアルプス、ヒマラヤ、アンデスなど、世界の山々をガイドする国際山岳ガイドと、幅広い資格を認定しています。
また、本協会は、安全で楽しく、そして環境に優しいを原則として、自然体験活動、一般登山、困難な山々を目指す、あらゆる人々に、より安心できる活動へのモデルとなり、ガイドや専門分野の有識者と一緒に体験することの出来る、安全登山・自然体験活動普及事業も実施しています。
山や自然は、ともすると危険なものと思われがちです。本協会は、日本を代表する山岳ガイド・自然ガイド組織として、安全対策はもとより、数々の研修・教育を通じ、ガイドの資質向上と、より安全で自然環境保全に留意できるガイドの育成に、日々努力を重ねています。同時に、本協会は、公益社団法人として、ガイド需要の社会的要請に応えるとともに、山岳ガイド・自然ガイドのスタンダードを構築し、1,000万人を超える登山・自然愛好者に、よりよい社会サービスを提供し、我国の健全な発展に寄与する活動を継続していきます。

 ( ※初代会長 橋本 龍太郎 二代会長 谷垣 禎一 現在に至る )